Dairy Japan 12月号に受胎率の向上を目的として、「子宮内膜スクラッチ」の紹介がされていました。
私も勉強不足で初めて「子宮内膜スクラッチ」について知りました。
「子宮内膜スクラッチ」とは不妊治療の方法の一つで、胚を着床させる前の子宮を掻爬(傷つける)することで、着床するために有効なサイトカインなどを誘導し、妊娠率を高めると報告されています。
下の写真はヒトの文献「Endometrial “Scratching” An update and overview of current research」より引用したものです。
子宮内膜に意図的に炎症を起こさせた後に、修復を促し、着床させるプロセスは「ポピドンヨード」を授精後に投薬することと何となく似ているでしょうか。
ヒトの医療における「子宮内膜スクラッチ」の是非に関しては議論も様々のようです。いずれにしてもリピートブリーダーと言われる牛たちの頭数を、可能な限り少なくすることが日々の管理において重要なことですね。
牛における報告は、私が探せる範囲で見つけることができなかったのですが、もしかしたらすでに検証されているのかもしれませんね。
ヒトの医学分野からの情報はとても新鮮で勉強になります。私の下手な解説より論文を読んでいただいた方が理解が深まると思いますのでぜひ読んでみてください。
また、Dairy Japan 12月号に方法や、検証した結果などが掲載されていますのでぜひご覧ください。
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