和牛子牛の腸閉塞の手術

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

私は当番制で今年は元旦から勤務でしたが乗り切りました!

さらに、年末に毛玉が腸に詰まって具合の悪かった牛が、ようやく完治しましたので報告。

12月28日、腹囲膨満、排便なしで診療依頼。

4ヶ月齢両側(左>右)腹囲膨満左側PSおよび拍水音聴取。排便は極少量のみで頻繁な排便行動を認める。(写真なくてすいません…)

ルーメンのガスが多く、エコーや以前紹介したファイバースコープでも診断できず。

血液検査や臨床所見からすると絨毛の発達障害よりも四胃以降の通過障害と予想。

四胃変位も疑い、ローリングしてみたが全然症状変わらなかったため、翌日手術となった。

横臥位左ケン部切開により実施。腹膜炎の所見は認めず、一胃のガス四胃に粘土質な内容物の貯留を認めた。

四胃を切開して内容物を除去した後、さらに精査すると、ピンポン玉からビー玉くらいの大きさの複数の腫瘤に触る

場所は十二指腸の管腔内。もみほぐしてみるが、全然ほぐれない…やむなく切開することにした。

毛球のようだ。食さはもみほぐすことができたりするが、毛球の場合は複雑に絡んでいるため難しい。

切開除去後はPDS2-0で、それぞれレンベルト縫合した。(幸い径が太いため内反縫合で可能)

食欲は翌日から発現し、硬い糞 → 軟便 → 正常便となり量も改善した。

もともと生まれた時から、哺乳も弱く、離乳後も牧草の食べる量が少なかったそうだ。

自由に食べれる牧草は置いてあったが、あまり食べていなかった様だ。

今日の診療中の風景。

預託兼、観光牧場。真正面に見えるのが福岡市の町並みです。

今年の春にキャンプ場や展望台などが併設されて、夜景の名所になるようです。

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