一番伝わる説明とは

様々な場面において、インフォームドコンセントは大切なことだと思います。私の仕事においては、特に治療に関わることや、何かアドバイスをする時、相手に自分の伝えたい内容を理解してもらわなければなりません(今投稿している文章も然り)。

今回は「一番伝わる説明の順番」という本をもとに、中でも特に私が「なるほど」と感じた内容を紹介したいと思います。

目次

相手に説明する前に、自分の頭の中を理解・整理する

自分が伝えたい事と、相手が知りたい事にギャップがある状況は多々あります。例えば、病気の治療の際、獣医師は「この治療方針でいきたい」と、頭の中にある一方で、「とにかく治るのかという結論を早く知りたい」と、飼主の頭の中にはあったりします。

この治療が必要 → なぜならばこの病気だから → そうすれば治すことが可能

もちろん、それぞれ大事な内容ではありますが、自分が伝えたい事を先に話してしまうと、相手は興味を持たず内容が頭に入ってきません。このことを解決するために以下の順番で内容を整理します。

  1. 相手が知りたい事を考える
  2. 自分が伝えたい事を整理する
  3. 自分と相手の思考のギャップを見つけ出す
  4. ギャップを解決することにより、自分と相手の考えをつなげる

上の例で考えてみると

治すことは可能 → なぜならばこの様な病気だから → そのためにはこの治療が必要

同じ内容でも、飼主が知りたかった結論が先に来ることで、後ろの説明もすっと頭に入ってくるのではないでしょうか。

枝葉ではなく、幹から伝える

相手にしっかりと伝えようとすると、細かい内容を絶える事なく羅列して話してしまい、挙句の果てには、同じ内容を繰り返し説明していたりしませんか。

これは、木で例えるならば、枝葉の部分をたくさん説明していて、肝心の木の幹である「本質的」な部分がどこにあるのかわからない状態です。相手に伝えるためには、自分の頭の中にあるたくさんの考えの中から、木の幹である本質を見抜き、選択し、不必要な枝葉をそぎ落とすことが重要となります。

「要約」という言葉がありますが、これは、要点だけに約するという意味で、内容を簡潔にするということですが、本質がそぎ落とされてしまった「要約」にならないよう注意が必要です。

他にも、様々な内容が盛り込まれていますが、一部の紹介といたします。

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