2022年– date –
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日記
寒さ対策(お金をかけずに)
12月23日、昨日から福岡も大雪。 去年は雪なんて降っただろうか? 今年はすでに雪景色…(北の人からしたら大した事ないと思いますが) 福岡の都市部では雪道に慣れていないため、これぐらいの道路状況でも峠などは通行止めになってしまう。 高速道路も通行... -
日記
動物園における高病原性鳥インフルエンザへの対応2
先日、県内における施設内の飼育鳥で、鳥インフルエンザウイルス簡易検査で陽性のニュースが流れた。 飼育鳥は家畜伝染病予防法とは別の衛生対策が取られるのだが、基本的には他の飼育鳥は殺処分になる可能性がある。 ある動物園では残念なことに殺処分に... -
日記
泌乳期中の子宮捻転
臨床獣医となって13年となりますが、今年は珍しい年でした。 今まで経験の無かった泌乳期中の子宮捻転。 1例目は乾乳直前の牛。食欲不振と疝痛症状の稟告で往診。腹部に力が入っているようで右ケン部からはガスと拍水音が聞こえる。 一見すると消化器疾患... -
日記
合わなかった本。
先週の休みの日に、久しぶりにTSUTAYAへ。 1時間くらいゆっくりと面白そうな本がないか巡回。 Kindleのサブスクにも入っているのでかぶらないように最終的に5冊購入。 リンク サイレージなどを作る過程で大切な乳酸発酵を中心に勉強できればと思って読ん... -
日記
動物園における高病原性鳥インフルエンザへの対応
朝からショッキングなニュース。 福岡県内の有名な公園内の動物園で、飼育されているハクチョウが鳥インフルエンザに感染してしまった。 簡易検査で陽性。高病原性となれば福岡県では、一昨年以来の発生となる。 園内で飼育されている他の鳥たちはどのよう... -
日記
A4ランクの牛肉食べ放題。
最近、「A4ランクの牛肉」というフレーズを看板に掲げて営業している焼肉屋さんを見かけました。 「美味しいお肉を用意していますよ」というのであれば、A5ランクの方が良さそうですが、あえて「A4ランク」を推すといことは、当然、営業戦略があるのだと... -
日記
宝くじは買うべきか?
昨日は仕事がお休みだったため、子供たちと買い物へ。 ショッピングモールに行くと、たいてい宝くじ売り場があったりする。 「1等◯億円」という夢のような金額に子供たちは興奮気味に「買って」と言う。 もちろん確率はとてつもなく低いが、高額当選する... -
日記
素晴らしい子育て環境?
夜10時ごろ、力んでいるが分娩が進まず。との事で往診。 左方向、180度くらい?の子宮捻転と診断。 というのも、産道に手を入れると、産道の捻れや、下胎向の胎子に触れる事ができたためだ。 用手で整復。しかし、疲労のためか、陣痛が弱かったため介助し... -
日記
子宮内膜スクラッチ(endometrial scratch)
Dairy Japan 12月号に受胎率の向上を目的として、「子宮内膜スクラッチ」の紹介がされていました。 私も勉強不足で初めて「子宮内膜スクラッチ」について知りました。 「子宮内膜スクラッチ」とは不妊治療の方法の一つで、胚を着床させる前の子宮を掻爬(... -
日記
22年ぶりの炭疽?
夜遅くとある牧場からの連絡。 畜主「分娩牛が2頭同時に口から血を吐いて死んだよ。」 この農場は半年前にも激烈な症状による死亡事故が多発していた。 当時の原因は悪性水腫。 そのため現在はワクチンを全頭接種している。 しばらくこういった事故は抑え... -
日記
牧草の女王と乳量
こんにちは、本日も診療を回りながら畜主と情報交換。 写真は河川敷のあぜ草のロールにしたもの。 イタリアンライグラスを主とした混播牧草だそうです。 運搬費込みで1kgあたり35円程度。栄養価にとても優れているわけではないのですが、とても貴重な粗飼... -
日記
ブログ開設1周年(祝)
こんにちは、「とりあえずホームページを開設してみる」から始まり、1年が経ちました。 ホームページの作り方を学ぶ自分の勉強した知識や情報をアウトプットする こんな目的を持ってスタートしましたが、なんとか続いています。 このホームページの中で... -
日記
コロナウイルスのワクチン接種
ちょっと遅いのですが、コロナウイルス(人)の3回目のワクチン接種の予約をしました。 実は、今年の夏に、私もコロナウイルスに感染し、ぐったりしていました。 ワクチンは2回接種していたため、呼吸器症状は軽かったのですが、発熱と関節の痛みがひど... -
日記
ホルスタイン雄が市場から戻って来た。
今日のある農場での出来事。 昨日、家畜市場からホル雄が売れずに帰ってきてしまったとの事。 市場で発熱して戻ってきたりすることはあるが、1,000円でも売れずに戻ってきたそうです。 理由は片目が白く濁っていたため。 以前紹介した核内白内障のように見... -
日記
乳頭腫の分類と病状
今日は珍しいタイプの乳頭のイボに遭遇。 米粒のような形のイボで、「rice-grain」と洋書では表記されています。 原因となる病原体は「牛パピローマウイルス」とされています。 牛パピローマウイルスはご存知の通り、様々な病状を示し、ウイルスの型もそれ... -
搾乳牛
趾皮膚炎(DD)に対する蹄浴について
「趾皮膚炎(以下DD)」の対策の一つである「蹄浴」に使用される薬液として、「硫酸銅」があります。 効果的かつコストが低い点から、世界中で昔から使用されています。しかし、「硫酸銅」廃液の環境汚染の問題から利用している農場は減少してきています... -
日記
血中Kがとことん下がる!
休み明けの仕事。 起立不能の重症牛がいる。 お産したばかりですが、二日前から起立不能。 血液検査が何度もされているが、その内容は低Ca血症ではなく低K血症。 点滴にKCL製剤を入れてもむしろ下がっていく… 教科書的な低K血症の原因としては①細胞内へのK... -
日記
休日は獣医学じゃないことを勉強してみる
今日は久しぶりの休日。子供達も学校や幼稚園へ。 午前中だけですがゆっくり読書。 リンク 表紙もそうですが、内容も堅苦しくなくすごく分かり易いです。タイトルの通り、島の中で100人が住み始めるという設定で、経済の始まり方や、国や社会の仕組み、そ... -
日記
趾皮膚炎はこんなところにも感染するのか!?
今日は一般診療に加えて、2件の蹄病治療へ 途中で枠場を牽引して、高速に乗って農場へ。 2農場で2頭ずつ蹄病がいたのですが、その中に初めてみる病変が!! 外傷ではなくこれは趾皮膚炎が副蹄の上部に浸潤したもの。 この農場では真皮にまで浸潤する趾... -
日記
中国からようやく無事に到着!
中国に行っていたわけではありません。 先日中国のショッピングサイト「AliExpress」で購入した商品がようやく到着しました。 こちらが到着したiPad mini6用のトラックパッド付きキーボード 「YouTube」でこれは良いと紹介されていたので先月に購入。「doq... -
日記
本日は採卵。ちょっと残念…
今日は黒毛和種の採卵。 普段はホルスタイン種の採卵がメインなのですが、毎月2頭ほど和牛も行っています。 ホルスタイン種と比べて受精卵の採取できる数は多いのですが… 変性卵ばかり… 採取した20個の中で使用できたのはわずかに8個だけ。 FSH製剤の投与... -
日記
収穫と利用
以前台風によってなぎ倒されてしまったデントコーン畑覚えていますか?11月上旬ごろまで枯れ果ててしまいましたが(写真は10月中旬ごろ)、昨日収穫されていました。 トウモロコシは、生育ステージが後になるにつれて、実の中のデンプンの占める割合が増え... -
搾乳牛
乳頭内の異物
乳頭内に異物が形成され、それが搾乳中に乳頭口を塞いでしまうことがあります。遺物の種類は様々ありますが、中には、特殊な器具を用いなければならない場合もあります。ここでは2つの症例を紹介します。 -
搾乳牛
聴診器、超音波機器、そして腹腔鏡?
高額な医療機器である内視鏡や腹腔鏡の代替として、一般販売されているファイバースコープが利用可能か検証してみた。利用にあたっての問題点や検証内容を報告する。 -
その他
飼料イネについて勉強してみる
飼料価格の高騰により自給飼料の利用割合を向上させようとする動きが強まっています。福岡は、牧草の生育に適した土地が少なく、水での割合が多い地域であるため、飼料イネの作付けが増加しています。今回は飼料イネについて勉強します。 -
子牛
先天性の目の疾患3症例
子牛において先天性の眼の疾患に遭遇したため、原因の解明とメカニズムをまとめてみました。稀な症例ですが、その原因として、農場に大きな被害をもたらす可能性があるため、注意深く観察しておきたいところです。 -
搾乳牛
血乳症と乳房浮腫を比較整理してみよう
乳牛における「血乳症」と「乳房浮腫」の原因とメカニズムを整理しました。治療への対応も大切ですが、予防により重点を置くことがカギとなります。そのためには、蛋白質要求量を含めた、飼料設計の把握、見直しが重要となります。 -
搾乳牛
「淘汰対象牛」の取扱いの注意点
より効率的な生産を求められるようになり、淘汰対象牛が増加しています。これらの牛達による、発情行動に起因する「滑走・転倒」による事故が経済的な損失となります。これらの事例を予防する方法と、牛群検定における取扱いについて紹介します。 -
日記
自給飼料の確保とリスク(福岡)
飼料価格の高騰により、自給飼料の作付け面積が増えています。また、様々な種類の飼料が作られています。しかしリスクとリターンを考慮した作付けを行わないと大きな損失を招いてしまいます。今回は例を挙げて説明したいと思います。 -
読書
知らず知らずのうちに搾取されているもの
知らず知らずのうちに搾取されているかもしれない大切な財産。今回紹介する本から、「お金」に関する知識や常識などを学ぶことができ、様々な搾取から自分を守ることができます。 -
仕事
異常産のワクチン接種は必要ない?
毎年3月に入ると、「異常産混合ワクチン」の接種が始まります。ここ数年の発生件数の減少は喜ばしい一方で、疾病に対する危機感も同時に薄れてしまってきている。今回はワクチン接種の必要性の有無についてその根拠とともに説明します。 -
その他
幼虫の大量発生(閲覧注意)
ハナアブの幼虫が大量発生。発生源と対策を紹介します。 -
読書
「獺祭(だっさい)」と未来の酪農
日本酒の「獺祭」として有名な「旭酒造」。苦境を乗り越えてV字回復で現在に至ります。この獺祭を生み出したストーリーは、今の酪農業界の未来の道標になるのでは。今回は「獺祭」と「酪農」の共通点を述べていきます。 -
子牛
豚ではもう当たり前。子牛の去勢手術はもうなくなるのか!?
去勢手術に替わる薬品が豚では承認されている。牛においても「動物福祉」の観点から、海外では承認されているが、日本ではまだ承認されていない。今後、日本においても「去勢手術」が「薬品投与」に替わるのか考察してみる。 -
その他
牛の炭疽病のワクチンを接種するべきか?
炭疽病のワクチン接種については、最近の国内の発生状況から必要性に疑問が持たれています。しかし、いくつかの理由からやはり接種を続けるべきだとわたしは考えています。今回は、なぜ必要かを説明したいと思います。 -
搾乳牛
ぜひ学んでおきたい、ビタミンA不足が招く大きな損失
ホルスタイン酪農場で、3頭の異常産が発生しました。1頭は盲目、2頭は死産でした。ビタミンA欠乏が疑われたため、検査と対策を実施しました。発生原因の解明を含め、今回の事例を報告します。 -
日記
白と黒で産まれてきたのは。
先日、白と黒の柄で産まれてきました。ホルスタイン柄はなんでもかわいいものですね。 -
搾乳牛
食餌性ケトーシス VS 第一胃の活発な発酵
ケトーシスは主に「1型ケトーシス」「2型ケトーシス」「食餌性ケトーシス」に分類されています。中でも「食餌性ケトーシス」の診断は難しいとされます。今回、「食餌性ケトーシス」の農場の事例を紹介し、診断の難しさを解説します。 -
ビジネス
「Excel」があれば誰でもできる、薬品の発注を自動化する方法
非常に手間や時間を費やしてしまう「薬品の発注」の自動化にチャレンジしてみる。Excelソフトの「マクロ」を用いて誰でも簡単にできるように解説していきます。 -
読書
牛の獣医師はAIに仕事を奪われるのか
牛の獣医師という仕事が、急速に進化し続けているAIによって奪われてしまうのか。一冊の本を参考に、AIの特徴を正しく理解する事で、将来に必要なスキルを考えてみる。 -
日記
iPhone の画面交換は初心者にもできるのか?
スマートフォンの修理となると、正規品だと思いもよらぬ高額になってしまうことがある。今回は、初心者の私が市販の修理キットを使用して、画面修理を試みる。注意点や気づいた点を書いてみる。 -
搾乳牛
乳牛の平均寿命について考える
牛の平均寿命は20年とされています。しかし、実際どうでしょうか。乳牛においては、4.5〜6年と報告されています。様々な環境が整った中で、ここ数十年も乳牛の平均寿命は伸びていません。今回は、その理由を一つの文献を紹介しながら考えていきます。 -
子牛
子牛の膝関節を保護するためにアレを使う
人間と牛との比較で、骨格や動きの制限が大きく異なる。特に牛の臨床においては、包帯を巻く時など、「この部位は巻きずらい」もしくは、「巻いてもズレる」といった経験は多い。今回は膝関節に包帯を巻くための保護を目的として使用したものを紹介する。 -
読書
大動物獣医におすすめ、血液検査を読み解く入門書
エビデンスに基づいた診断・治療という考え方から、大動物の臨床現場においても、血液検査が広く普及しました。今回は「牛に特化した血液検査について、もっと知りたいな」と思っている人におすすめしたい本を紹介したい思います。 -
搾乳牛
汚れを落とすコスパ抜群の洗剤は○○
洗剤の種類は酸性〜中性〜アルカリ性と大きく3つに分類される。優劣はなく、それぞれの洗剤に得意不得意の対象の汚れがある。牛舎作業における一般的な洗剤としてコスパの良い洗剤について、実験を混えて検証する。 -
搾乳牛
子宮内膜炎の診断で活用するサイトブラシのメリットとデメリット
繁殖疾病の一つである子宮内膜炎は「臨床性子宮内膜炎」と「潜在性子宮内膜炎」に分類することができる。診断が困難とされる「潜在性子宮内膜炎」において、サイトブラシを用いた細胞診は有効であるとされています。今回は、作業手順とメリット・デメリットを紹介します。 -
搾乳牛
飲水用に井戸水を給与する際に気をつけなければならないこと
1日に必要な水の量を確保する上で、牛舎施設の飲水環境を適切に整備しなければなりません。水量を決定する要因と、トラブルの事例を紹介した上で、解決策を考えていきます。 -
子牛
配合飼料のタンクに潜むカビの脅威
冬の時期に発生した飼料のカビの原因を考える。 -
搾乳牛
牛伝染性リンパ腫の清浄化をあきらめるわけにはいかない
対策をあきらめてきた牛伝染性リンパ腫。プロウイルス量を測定することで、従来の対策よりも柔軟かつ効率よく対策ができるようです。その対策の有効性を文献をもとに考えてみる。 -
搾乳牛
獣医学じゃないことを勉強してみる。(乳代について)
なぜ乳価は地域によって異なるのか?不公平な乳価の設定を是正している背景はどんなものがあるのか?獣医学と離れた内容を今回は勉強してみたいと思います。 -
その他
牛の診療で使用する、お薬手帳の作成開始(続)
【EXCELで薬の配布リストを作成する】 先日、薬局で一緒にいただく薬の説明書を、牛の診療でも応用できればと考えましたが。 とりあえず完成しました。パソコンにあまり詳しくないのですが、「You Tube」の解説動画を参考に作成しました。薬のリスト作成... -
その他
牛の診療で使用する、お薬手帳の作成開始
普段の診療で使用している薬のことは、農家さんも結構詳しい。 抗生物質などの休薬期間だけでなく、効能・効果についても理解している方もいる。 それでも、薬の種類は年々増えていて(ジェネリック品も含めて)、アップデートが追いつかず、「これは何... -
ビジネス
仕事・作業時間を短縮するために活用できる方法
「お金」以上に価値のある「時間」をムダにしないためには、どのように仕事をすれば良いのか。一つのツールとなる「アローダイヤグラム」「クリティカルパス」を用いて、作業手順の見直しについて考えてみる。 -
仕事
換気扇配置の相談(続)
以前紹介しました、換気扇の設置の件ですが、無事に設置しました。
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