舌の裂創手術(牛)

お昼前の時間。

畜主から診療依頼。

「育成牛が換気扇で舌を切ってしまったみたいで、何かできることありますか?」

あまり緊迫した様子では無かったので、換気扇で遊んで少し怪我した程度だろうと考えていた。

離れた地域を診療していたため、電話を受けてから4時間ほど経過していた。

実際の写真…

想像していたよりだいぶ酷かった…

写真の中央部は舌の裏まで5センチほど切れてしまっていた。向かって右側は先端がやや欠損し、3センチほど表面がめくれ上がった状態であった。

筋肉組織を覆い隠そうかと整形も考えたが、出血するのでは思い普通に縫合することにした。

スタンチョンにかけた状態で、キシラジンによる鎮静下で立ったまま行った。

鎮静後は写真のように舌をダラっと露出してくれたため、思いのほか保定は容易だった。

PDSの2‐0で単純結紮縫合で、表面と裏面をそれぞれ縫合した。

縫合後の写真。

後で調べてみると、垂直マットレス縫合で筋層までしっかりと結紮することで術後の癒合がより良好のようだ…

やはり良く可動する部位のため、結紮や糸の強度などが不十分だと離開や化膿の原因となるらしい。

翌日の写真。

一応術創は離開はしておらず、心配していた食欲も発現していた。

数日間は化膿や離開のリスクがあるため、観察を続けようと思う。

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