配合飼料のタンクに潜むカビの脅威

「育成牛の食欲不振」の往診依頼。

今の時期には人間と同じように、牛も呼吸器系の病気が蔓延します。

今回もそんな頭で牛を診てみるが、「あれ、呼吸器症状じゃない…」

症状は、「平熱」で「下痢」と、「配合飼料を嫌う」であった。

症状は軽度であったため、胃腸薬などを飲ませることにした。

翌日。

畜主が今朝、飼料タンクから配合飼料を出した時にごっそりと出てきたそうだ。

ひどいカビだ… 食べたがらないし、お腹も壊すわけだ。

話によると、普段は、育成用の配合飼料のタンクは1基で給餌しているため、補充のタイミングは無くなるギリギリでするらしい。

しかし今回は、年末の関係で普段より早いタイミングで補充をしたとのこと。

配合タンクの流出方向

図のように、タンクの中の飼料は、砂時計のように中央から押し出されるように順番に流出する。

しかし、タンクの出口がくびれていることで、左右の薄茶の部分の飼料はなかなか流出されずに滞留する。これにより滞留した部分にカビが発生し易くなる。

そして、使い切る際に写真のようにまとめて流出される。

回避する方法として、

  1. タンクを2基以上できる場合は、片方が必ず空になってから補充する。
  2. 1基の場合は、なるべく残らないように補充する。
    • 消費量によっては、紙袋なども考慮。(1基だと清掃・消毒が難しい…)

飼料タンクのカビは基本的に夏場が多いと思いますが、今回は冬にも発生しました。(夏場からカビが残留していた可能性も否定できませんが…)

品質の管理はもちろんのこと、飼料の食べ方なども注意深く観察する必要があるのですね。

軽症で済んでよかったです。今回もいろいろと勉強させられました。

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