夜遅くとある牧場からの連絡。
畜主「分娩牛が2頭同時に口から血を吐いて死んだよ。」
この農場は半年前にも激烈な症状による死亡事故が多発していた。
当時の原因は悪性水腫。
そのため現在はワクチンを全頭接種している。
しばらくこういった事故は抑えられていたのですが、今回は同時に2頭も発生。
畜主「いろんな所から2頭とも出血している」と。
いわゆる天然孔からの出血という所見です。
以前記事で紹介した「炭疽病」の所見の一つですが、可能性としてほぼほぼ有り得ないと思いつつも否定ができない。
悪性水腫といった疾病ももちろん考えられるが、ワクチン接種をしているし…
結局、「炭疽病」を疑い、接触、移動禁止、牛乳の出荷停止措置とした。
2頭とも、採血した血液は赤黒く、どれだけ時間が経っても凝固しない。
DIC(播種性血管内凝固)の状態だ。
万が一の対応について説明し帰宅。
翌朝、家畜保健所による検査が行われた。
炭疽の検査は「陰性」。
ホッとしたものの、原因解明が済んでいない。
病理検査の結果はいかに。


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